僕がかぎ針編みの中でも特に好きなのが、グラニースクエアです。四角いモチーフを1枚ずつ編んで、あとからつなぎ合わせていく編み方で、色を変えるたびに新しい表情が生まれるのが楽しくて、気づけば何十枚も編んでしまいます。1枚あたりの完成が早く、鎖編みと長編みの基本さえ覚えていれば挑戦できるので、かぎ針編みを始めたばかりの人の次の一歩にぴったりの作品です。
この記事では、初心者でもきれいに編めるグラニースクエアの海外動画を3つ紹介します。あわせて、動画を見るときにつまずきやすい英語の用語もまとめました。
なぜグラニースクエアは初心者向けなのか
グラニースクエアがかぎ針編みの入門に向いているのには、こんな理由があります。
- 1段(1周)ごとに区切りがつくので、途中で編み方を忘れても次の動画で確認しやすい
- サイズが小さいので、失敗しても気軽にほどいてやり直せる
- 鎖編みと長編みができれば編めるので、かぎ針の基礎を覚えたばかりでも挑戦できる
まずは1枚を試し編みしてみて、気に入ったら色や枚数を増やしていく——そんな気軽な始め方ができるのも、グラニースクエアの魅力です。
海外動画を見る前に|英語の編み図用語ミニ辞典
グラニースクエアの海外動画では、次の用語がよく出てきます。知っておくと、英語がわからなくても編み進められます。
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| Granny square | グラニースクエア(かぎ針の四角いモチーフ) |
| Motif | モチーフ(つなぎ合わせる編み地の単位) |
| Cluster | クラスター(長編みなどをまとめて編んだ束) |
| Chain space(ch-sp) | チェーンスペース(鎖編みで作る隙間。次の段はここに編み入れる) |
| Join | つなぐ(新しい色を編みつなぐ/モチーフ同士をつなぐ) |
| Round(rnd) | 段(グラニースクエアは四角い一周を「段」と数える) |
| Corner | 角(グラニースクエアの4つの角) |
| Fasten off | 糸を切って始末する(編み終わり) |
⚠️ US式とUK式の用語に注意
グラニースクエアでよく使う「長編み」は、US式では「double crochet(dc)」ですが、UK式では「treble crochet(tr)」と呼びます。同じ編み方でも動画によって呼び方が違うので、概要欄でどちらの表記かを確認すると安心です。詳しくは編み物の英語パターン入門|棒針・かぎ針の用語&略語早見表にまとめています。
初心者におすすめのグラニースクエア動画3選
1. Bella Coco Crochet(ベラ・ココ・クロシェ)

イギリスの Sarah-Jayne Fragola さんによる、世界中にファンがいる人気チャンネルです。公式ブログにはグラニースクエア専用のまとめページがあり、ベーシックな編み方から、C2Cやサンバーストなどのバリエーションまで20種類を動画つきで紹介しています。右利き・左利き両方の動画が用意されているのもうれしいポイントです。
日本語ワンポイント:Bella Coco さんはイギリスの方なのでUK式です。動画で「treble crochet(tr)」と言っているのが、日本の長編みにあたります。
- 編めるもの:基本のグラニースクエア〜バリエーション多数
- こんな人に:定番の編み方から、1種類ずつ丁寧に覚えたい人
👉 Bella Coco Crochet「グラニースクエア」特集ページを見る
2. HappyBerry Crochet(ハッピーベリー・クロシェ)

イギリスの Laura Eccleston さんによるチャンネルです。「Granny Square Sunday」という、新しいグラニースクエアのデザインを次々と紹介していくシリーズが名物で、公式サイトには49種類のグラニースクエア&モチーフの無料パターンがまとめられています。スパイラル系をはじめ、個性的なデザインが豊富です。
日本語ワンポイント:HappyBerry さんもイギリスの方なのでUK式です。Bella Coco さんと同じく「treble crochet(tr)」が長編みにあたります。いろいろなデザインを見比べて、好みの1枚を探す楽しみもあります。
- 編めるもの:いろいろな柄のグラニースクエア・モチーフ
- こんな人に:定番以外の、個性的なデザインにも挑戦したい人
👉 HappyBerry Crochet のグラニースクエア&モチーフ集を見る
3. Sewrella(ソウレラ)

アメリカの Ashleigh Kiser さんによるチャンネルです。「How to Crochet a Solid Granny Square」というチュートリアルで、隙間の少ない「ソリッド(詰まった)グラニースクエア」の編み方を、動画と写真つきで丁寧に解説しています。カラフルなモチーフをつなげてブランケットにする「Bake Shop Blanket」シリーズなど、作品例も豊富です。
日本語ワンポイント:Sewrella さんはアメリカの方なのでUS式です。動画で「double crochet(dc)」と言っているのが、日本の長編みにあたります。UK式のBella Coco・HappyBerryと呼び方を見比べると、US/UKの違いがよくわかります。
- 編めるもの:ソリッドタイプのグラニースクエア・モチーフブランケット
- こんな人に:US式の用語にも慣れておきたい人/モチーフをつなげた作品例も見たい人
👉 Sewrella「How to Crochet a Solid Granny Square」を見る
きれいに編むためのワンポイント
グラニースクエアをきれいに仕上げるコツは、次の3つです。
- 立ち上がりの鎖3目を1目と数えるかを最初に確認する(動画やパターンによって違うことがある)
- 糸始末はモチーフの角で行うと、つないだときに目立ちにくい
- 色を変えるときは、最後の引き抜き編みの直前に新しい色に持ち替えるときれいにつながる
グラニースクエアにそろえる材料
グラニースクエアはかぎ針と毛糸があれば始められます。何枚も編んでモチーフをつなぐ作品を目指すなら、糸始末用の毛糸とじ針もあると仕上がりがきれいになります。
毛糸の選び方は編み物を始める前に知っておきたい毛糸の基本、かぎ針の基本の編み方はかぎ針編みの基本の編み方(鎖編み・長編みほか)もあわせてご覧ください。
モチーフをつなぐ方法と糸始末
グラニースクエアを何枚も編めるようになったら、次はモチーフをつなぐ工程です。つなぎ方は大きく3つあります。ひとつめは、とじ針を使う「巻きかがり」。一番シンプルな方法で、表面に小さな縫い目がぽつぽつと出るのが特徴です。ふたつめは、かぎ針の「引き抜き編み」でつなぐ方法。つなぎ目がしっかりして、少し畳んだような筋が表に出ます。みっつめは、編みながらつなぐ方法です。最終段を編むときに、となりのモチーフへ引き抜きながら編み進めるので、あとからつなぐ作業がぐっと減ります。初心者のうちは、まず巻きかがりか引き抜き編みから試してみると安心です。
つなぎ終えたあとは、糸始末も忘れずに行いましょう。糸端は15cm程度を目安に長めに残して切り、とじ針で裏側の編み目に数センチくぐらせます。そこでいったん向きを変え、もう一度くぐらせておくと、使っているうちにほどけにくくなります。
編み地をきれいにつなぐ考え方は、とじ・はぎの基本|メリヤスはぎとすくいとじの使い分けやすくいとじのやり方|棒針・かぎ針の編み地をきれいにつなぐコツでも解説しています。かぎ針の編み地にも通じる考え方なので、あわせて読んでみてください。つないだ先の作品として、海外動画で作る、初心者向けのかぎ針バッグ|おすすめ動画3選にも挑戦できます。
四角をきれいに整えるブロッキングと色合わせ
グラニースクエアは、編み終えたあとの「ブロッキング」でぐっときれいになります。やり方は、霧吹きで湿らせる(または水通しする)→四角に整えて角をピンで留める→乾くまでそのまま置く、という流れです。サイズがそろい、あとでつなぐときにズレにくくなります。アクリル糸を使うときは、スチームや高温のアイロンを直接当てないようにしましょう。ピン留めに使うブロッキングマットは、あると便利な編み物グッズ6選|作業がはかどる道具で紹介しています。
色合わせに迷ったら、目安として3〜4色くらいに絞ってみるのがおすすめです(好みによって前後します)。最終段をすべて同じ色にすると、複数のモチーフをつないだときに統一感が出ます。反対に、濃淡のある色を1色ずつ入れると、メリハリのある仕上がりになります。糸の質感がそろっていると全体がきれいにまとまるので、同じシリーズの毛糸を選ぶと僕は安心しています。毛糸選びに迷ったら初心者におすすめの毛糸5選|用途別の選び方つきも参考にしてみてください。
たくさんの枚数を編まなくても、1枚だけ仕上げてコースターや鍋敷きとして使うのも素敵です。小さな作品からまず試してみたい人は、海外動画で作る、超初心者向けのコースター&小物|おすすめ動画3選もチェックしてみてください。
よくある質問
Q. モチーフ1枚はどのくらいの大きさになりますか?
糸の太さや針の号数、編む段数によって変わるので、あくまで目安として考えてください。並太の糸と対応する号数で4段編むと10〜12cm前後になることが多いようですが、人によって編み目の締め方は前後します。まず1枚試し編みをして、実際のサイズを測ってみると安心です。
Q. 何枚あればブランケットになりますか?
作りたいサイズを、モチーフ1枚のサイズで割ると必要枚数の目安がわかります。たとえば1枚が約10cmなら、幅100cm×長さ120cmのブランケットには、縦12枚×横10枚で120枚ほど必要という計算になります。糸の太さや号数によって1枚の大きさは前後するので、実際に編んだサイズをもとに計算し直すと安心です。
Q. 中心の輪がゆるんで穴があきます
編みはじめの輪は、最初の糸端をしっかり引いて締めておくと、穴があきにくくなります。中心をきゅっと締めやすい「マジックリング(輪の作り目)」という作り方もあるので、気になる人は探してみると安心です。編み図や動画に書かれた手順どおりに、最初の数目をていねいに編むことも仕上がりにつながります。
Q. 角が丸くなって四角になりません
角の部分の目数が足りていないことが多いポイントです。各段の角で編む鎖編みを飛ばさないように意識してみてください。それでも丸みが気になるときは、ブロッキングで角をしっかり伸ばして整えると、四角い形に近づきやすくなります。焦らず1段ずつ確認しながら編み進めるのが安心です。
まとめ
| 動画 | 編めるもの | こんな人に |
|---|---|---|
| Bella Coco Crochet | 基本〜バリエーション多数 | 定番から丁寧に覚えたい人 |
| HappyBerry Crochet | いろいろな柄のモチーフ | 個性的なデザインに挑戦したい人 |
| Sewrella | ソリッドタイプ・モチーフブランケット | US式の用語にも慣れたい人 |
グラニースクエアは1枚ずつ編めるので、気に入った動画から気軽に試してみてください。何枚か編めるようになったら、つなぎ合わせて初心者向けの簡単ブランケットにも挑戦できます。
ほかのおすすめチャンネルは海外のかぎ針編みYouTuberおすすめ3選|初心者向けで、英語の用語で迷ったときは編み物の英語パターン入門|棒針・かぎ針の用語&略語早見表で確認できます。

