編み物を始めるとき、道具と同じくらい悩むのが毛糸選びです。素材・太さ・色など選ぶポイントがたくさんありますが、この記事では初心者が最初に知っておくべき毛糸の選び方をわかりやすく解説します。
棒針やかぎ針などの道具については、編み物超初心者が最初に揃えるべき道具5選で紹介しています。
毛糸の素材について
毛糸の素材によって、編みやすさや仕上がりが大きく変わります。
アクリル
初心者に最もおすすめの素材です。価格が手頃で洗濯機で洗えるため扱いやすく、色のバリエーションも豊富です。Amazonでも種類が多く手に入りやすいです。
こんな人におすすめ
- とにかく練習したい
- コストを抑えたい
- 洗濯のしやすさを重視する
ウール
天然素材ならではの温かみと弾力があります。編んでいるときに適度な摩擦があるので目が落ちにくく、実は初心者にも扱いやすい素材です。ただし洗濯に注意が必要なものが多いです。
こんな人におすすめ
- 秋冬物を編みたい
- 編み心地にこだわりたい
- 帽子・マフラーなど防寒小物を作りたい
コットン
サラッとした手触りで春夏物に向いています。伸びにくく形が安定しやすい反面、アクリルやウールに比べてやや重く、初心者には少し扱いにくい面もあります。慣れてきたら挑戦してみましょう。
こんな人におすすめ
- 春夏小物を作りたい
- ナチュラルな素材感が好き
- あみぐるみを作りたい
毛糸の太さについて
毛糸の太さは仕上がりのサイズや編みやすさに直結します。
| 太さ | 特徴 | 初心者向け |
|---|---|---|
| 極太 | 目が大きく見やすい・早く編める | ◎ |
| 並太 | 最も一般的・作品の幅が広い | ◎ |
| 中細 | バランスがよく使いやすい | ○ |
| 極細 | 繊細な仕上がりになるが目が見にくい | △ |
初心者にはまず並太からスタートするのがおすすめです。 目が見やすく、編み間違いにも気づきやすいです。慣れてきたら細い糸に挑戦してみましょう。
毛糸と針の号数を合わせることが大切
毛糸のラベルには推奨する針の号数が記載されています。必ずラベルを確認して、対応する号数の針を使いましょう。
針と糸の号数が合っていないと:
- 編み目がきつくなりすぎる
- ゆるくなって形が崩れる
- 仕上がりサイズが変わってしまう
あえて号数を変える楽しみ方
ただし、あえて推奨より大きい号数の針を使うことで、ざっくりとした編み目を作ることができます。最近トレンドのオーバーサイズニットやざっくりセーターはこの技法を使っているものが多く、慣れてきたら試してみる価値があります。
実店舗で確認するのもおすすめ
手芸店では毛糸の近くに推奨針の号数がポップで表示されていることが多いです。実際に毛糸を手に取って質感を確かめながら選べるので、最初の一玉は実店舗で選んでみるのもいい方法です。Amazonで購入する際も、一度実物を見てから同じものをまとめ買いするとイメージと違ったという失敗が減ります。
最初の一玉におすすめの選び方
- 素材はアクリルまたはウール
- 太さは並太
- 色は明るめの単色(目が見やすい)
- ラベルをよく確認して針の号数をチェック
毛糸のラベル(帯)の読み方
毛糸を選ぶときは、玉に巻かれている紙の帯(ラベル)をよく見る習慣をつけると安心です。ラベルには、編むときに役立つ情報がまとまっています。
まず素材と混率です。「ウール100%」「アクリル70%・ウール30%」のように書かれていて、糸の風合いや洗濯のしやすさの目安になります。次に1玉の重さ(g)と糸長(m)です。同じ重さでも糸の太さによって長さは変わるので、必要な分量を計算するときはこの糸長の数字を使います。
おすすめの針の号数も必ず書かれています。棒針用・かぎ針用がそれぞれ表示されていることが多く、海外製の毛糸だとmm(ミリ)表記になっている場合もあります。号数選びで迷ったら、棒針・かぎ針の選び方の記事も参考にしてみてください。あわせて「標準ゲージ」として、10cm角の中で何目・何段編めるかの目安も載っていますが、これはあくまで目安で、編む人の手加減によって変わるものです。くわしくは編み物のゲージについての記事で解説しています。
もうひとつ見落としやすいのが色番号とロット番号です。同じ色番号でも、染めた回(ロット)が違うと微妙に色味が変わることがあります。1つの作品を編むときは、できるだけ同じロット番号の玉で揃えておくと、色ムラが出にくく安心です。僕自身も、編み終えるまではラベルを手元に残しておくようにしています。最後に洗濯表示です。手洗い専用なのかドライクリーニング推奨なのか、仕上げたあとのお手入れにも関わるので確認しておきましょう。
海外製の毛糸には、太さを0〜7の数字(weight)で表す表示もあります。数字が大きいほど太い糸という意味です。英語のラベルの単語の読み方や、英語の編み図に出てくる糸の指定の読み方は、英語の編み図の読み方の記事でまとめて解説しています。
毛糸は何玉買えばいい?計算のしかた
毛糸を何玉買えばいいか迷ったら、次の手順で計算すると安心です。①まず、動画や編み図に書かれている必要量を確認します。gまたはmで書かれていることが多いです。②その数字を、ラベルに書かれている「1玉の糸長」で割ります。③出てきた数より1玉多めに買っておきます。ゲージが変わったり、編み間違えてほどき直したりすることを考えると、少し余裕を持たせると安心です。④玉数が決まったら、できるだけ同じロット番号で揃えて購入します。
計算例をひとつ挙げます。必要量が600m、1玉の糸長が120mの毛糸なら、600÷120=5玉です。予備を1玉足して、6玉購入するイメージです。
目安として(あくまで目安で、作品やサイズ、編む人の手加減によって前後します)、マフラー1本なら並太の40g玉で4〜6玉(合計200g前後)くらい、大人用のセーター1着なら並太で400〜600gくらいが使われることが多いようです。ただし実際に編むときは、この目安よりも動画や編み図に書かれている必要量を優先してください。
海外の動画や編み図を参考にする場合、必要量の単位や糸の呼び方が独特なことがあります。読み方に迷ったら、編み物の英語用語をカタカナで読む記事もあわせてチェックしてみてください。
多めに買って余ってしまった毛糸は、捨てずに取っておくのがおすすめです。少ない量でも作れるコースターなどの小物にちょうどよく使えます。コースター&小物の動画を参考に、余り糸を活用してみてください。
よくある質問
Q. 毛糸はどう保管すればいいですか?
直射日光が当たる場所や湿気の多い場所は避けて保管すると安心です。ウール素材は虫がつきやすいと言われているので、防虫剤を使うのもひとつの方法です。また、ラベルは捨てずに毛糸と一緒に保管しておくと、あとで針の号数やロット番号を確認したいときに役立ちます。
Q. 「2本どり」「引き揃え」とは?
同じ糸を2本まとめて、1本の糸として一緒に編むことを「2本どり」と呼びます。「引き揃え」はもう少し広い言い方で、色や太さ、素材の違う糸を組み合わせて風合いや色味を出す場合も含みます(お店や編み図では同じ意味で使われることもあります)。どちらも1本で編むより太く仕上がり、ラベルのゲージとは数値が変わるので、あらためて自分でゲージを取り直すと安心です。
Q. ほどいた毛糸がヨレヨレになりました
編んでいたときの形のクセが残ってしまった状態です。ほどいた糸をかせ(輪っか状)にまとめてから、スチームを軽く当てたり、ぬるま湯でそっと湿らせて陰干ししたりすると、まっすぐな状態に戻りやすくなることがあります。素材によっても変わるので、様子を見ながら試してみてください。
Q. 編み目がそろわないのは毛糸のせいですか?
毛糸そのものが原因というより、編むときの手加減によることが多いです。ただ、表面が滑りやすい毛糸や毛足の長い毛糸は目が見えにくく、力加減もつかみにくいので、初心者には難しく感じられることがあります。よくある失敗の傾向は編み物初心者のよくある失敗と対処法の記事でも紹介しています。
まとめ
| ポイント | 初心者おすすめ |
|---|---|
| 素材 | アクリルまたはウール |
| 太さ | 並太 |
| 色 | 明るめの単色 |
| 価格 | 1玉300〜600円程度 |
まずは気軽に試せるアクリルの並太からスタートして、慣れてきたらウールやコットンにも挑戦してみてください。
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