編み物の本や毛糸のラベルを見ていると、必ずといっていいほど出てくるのが「ゲージ」という言葉です。僕も編み物を始めたばかりの頃は「なんとなく難しそうだから」と読み飛ばしていたのですが、実際にセーターを編んでみたらサイズが全然合わず、ゲージの大切さを思い知らされました。袖がだいぶ余ってしまい、結局途中まで解いて編み直すことになったのはいい思い出です。
この記事では、ゲージとは何か、測り方、そして測ってみて合わなかったときの対処法まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
ゲージとは何か
ゲージとは、編み地10cm四方の中に何目・何段入っているかを表す数字です。編み図には「28目・36段」のように、目数と段数のセットで表記されています。
同じ毛糸・同じ号数の針を使っても、編む人の手加減(力の入れ方)によって目の詰まり方は変わります。手がきつめの人は目数が多くなりやすく、ゆるめの人は目数が少なくなりやすい。つまりゲージは、糸や針の情報だけでなく「自分がどれくらいの力加減で編むか」まで含んだ数字なんです。
なぜゲージが大事なのか
ゲージが編み図の指定と違うと、同じ目数・段数で編んでも仕上がりサイズが変わってしまいます。特にセーターやカーディガンのように「着るもの」を編むときは要注意です。ゲージがずれたまま編み進めると、袖丈が短くなったり身頃がきつくなったりして、せっかく編んだのに着られない、ということになりかねません。初心者向けセーター動画3選やカーディガン動画3選のような「着るもの」に挑戦するときは、編み始める前に必ずゲージを確認する習慣をつけておくと安心です。
一方で、マフラーやコースターのような小物は、多少ゲージがずれてもサイズへの影響は小さく、そこまで神経質にならなくても大丈夫です。「着るもの=ゲージ必須」「小物=気楽に」というメリハリをつけると、ゲージ確認が負担になりすぎません。
ゲージの測り方
ゲージを確認するには、まず試し編み(スワッチ)をします。編み図で指定された糸・針を使って、15cm角くらいの正方形を編みましょう。いきなり本番の作品で確認しようとすると途中でやり直すのが大変なので、僕は必ず先にスワッチを編むようにしています。
編み終わったらすぐに測らず、一度編み地を平らな場所に置いて落ち着かせます。そのあと、編み地の端ではなく中央部分の10cm四方を測ります。端の目は伸びたり縮んだりしやすく、正確な数字が出にくいからです。
普通の定規でも測れますが、ゲージ定規があると10cm四方の枠が最初から決まっているので、目数・段数を数えやすくて楽です。編んだスワッチはすぐに解かずにしばらく手元に置いておくと、後から編み地の伸縮を見比べる目安にもなります。
スワッチを編む練習用の糸には、目が見やすく扱いやすい並太のウール毛糸がおすすめです。毛糸の基本でも触れているとおり、太さや素材によって編み心地は変わるので、本番と同じ糸でスワッチを編むのが基本です。
ゲージが合わないときの対処法
測った目数・段数が編み図の指定と違ったら、針の号数を変えて調整します。
- 指定より目数が多い(編み地が詰まっている=きつめ)→ 針を1〜2号太くする
- 指定より目数が少ない(編み地がゆるい=ゆるめ)→ 針を1〜2号細くする
号数を変えたら、もう一度スワッチを編んで指定のゲージに近づいているか確認します。近づくまでこれを繰り返しましょう。毛糸のラベルに書かれた推奨号数は、あくまで目安です。自分の手加減によっては、ラベルどおりの号数で編んでもゲージが合わないことは珍しくありません。
まとめ
| ゲージの状態 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 目数が多い | 編み目がきつい | 針を1〜2号太くする |
| 目数が少ない | 編み目がゆるい | 針を1〜2号細くする |
| ぴったり合う | 手加減と針が合っている | そのまま編み進めてOK |
セーターやカーディガンなど「着るもの」を編むときは、ゲージ確認にひと手間かけるだけで仕上がりの満足度がぐっと変わります。ゲージ定規はあると便利な編み物グッズ6選でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。編み終わった作品のとじ・はぎで迷ったときはとじ・はぎの基本もどうぞ。

